青の物語
「青の物語」、「初めての夜」、「呪い」の3編からなるおそらく絶版になっている本。
装丁は何種類かの青が使われててきれい。写真ではきれいに色が出てないけど、タイトル部分はビリジアンブルー?っていうのかな。本文のフォントが大きいのも神秘的な感じに見える。
「青の物語」はたぶん、若い頃の実験的な小説というか、詩のような感じで、未読だけど「東方綺譚」につながっていくのではないかという気がする。
「初めての夜」を読みながら、ユルスナールって男性だったのかな?と思ったけれど、女性だそうです。ギャツビーのトムを思い出した。若い奥さんはまるでバカのように書いてあるけど、デイジーのこととか考えて読むと、女はもっとしたたかだろうな、と思う。「呪い」は小説としては3つのなかで一番良くできているように感じた。
他の作品もきっと読むだろうと思う。次はこれかな。