exlibris

Whatever you do, Whatever you say, Yeah I know it's alright

2005-09-01から1ヶ月間の記事一覧

奇跡

集英社 岡本敏子 今年4月20日に急逝されたのがいまだにピンとこない。 前半はほとんどセックスの描写で、謙介はきっと太郎なんだろうけど、これも、なんともうまく想像できない(笑 いまごろ天国でよろしくやってるのであればオーライ。

いまどきの老人

朝日新聞社 柴田 元幸, 畔柳 和代(訳) ものすごい印象はどれにもないけど、この前読んだ「豚と精霊」の「老年期」に書いてあったみたいなことと比べると、いつもと違う読み方ができる。 スチュアート・ダイベックの「冬のショパン」はいつもの読み方でも、…

帯をとくフクスケ―複製・偽物図像解読術

中央公論社 荒俣宏 88〜89年に雑誌「マリ・クレール」に連載されてたエッセイだそうです。 「潜水マスクがない頃の海中事情」が興味深かった。西洋人は海中を断面に書いているのに対して、北斎はごく自然に上から覗き込んでいる。 最後までは解説しないで、…

近代の拘束、日本の宿命

文春文庫 福田和也 難しくて2割くらいしか理解できてないと思う。梅棹忠夫と横光利一は読んだほうがよさそうだと思った。

青の物語

白水社 マルグリット・ユルスナール 吉田加南子(訳) 「青の物語」、「初めての夜」、「呪い」の3編からなるおそらく絶版になっている本。 装丁は何種類かの青が使われててきれい。写真ではきれいに色が出てないけど、タイトル部分はビリジアンブルー?って…

豚と精霊

どうぶつ社 コリン・ターンブル 太田至(訳) 論文調ではないし、フォントが変わっていて読みやすそうだと思って社会人類学(≒民族学?)の本を手にとった。 アフリカの森に住むムブディという民族のフィールドワークと、スコットランド出の著者の個人的な体…

最後の瞬間のすごく大きな変化

文春文庫 グレイス・ペイリー 村上 春樹 (訳) 今も生きてるアメリカのおばあさんの短編集。 「生きること」と表題の「最後の瞬間のすごく大きな変化」に圧倒された。 唐突な箇条書きが好きだ。こんなの読んだ後に白州正子読んでも何も響かない。