exlibris

Whatever you do, Whatever you say, Yeah I know it's alright

2005-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ボーヴォワールは語る―『第二の性』その後

平凡社ライブラリー アリス シュヴァルツアー 福井 美津子 (訳) もうチャンスがない女性もいると思います。三十五歳にもなって、既婚で、四人の子どもをかかえ、なんの技能もなければ、そんな女性がどのように自分を解放できるのか、わたしには疑問です。成…

わが友サルトル、ボーヴォワール

読売新聞社 朝吹登水子 サルトルの哲学もボーヴォワールのフェミニスム論も何も知らずに読んだけど、だから良かった。 この本にもそんなことは書いてなくて、著者と彼らの食事の内容とか、ちょっとした会話など、でもサルトルとボーヴォワールがどんな人だっ…

緑の資本論

集英社 中沢 新一 藤沢アースダイバーGen氏の影響で、なにか新しい中沢新一を読もう、と思って借りてきました。 「圧倒的な非対称」では宮沢賢治や北方民話をテキストに、狂牛病を自然(動物)のテロとして展開していく。言葉は難しくないし、北方民話もとて…

観光―日本霊地巡礼

ちくま文庫 中沢 新一 , 細野 晴臣 まったくスピリチャルでないわたしですが、神社仏閣好きなので純粋に楽しめました。 おそらく10年以上前に出版された本ですが、「希望をもたなくてもいい」という締めが、今のわたしには新しく感じました。 天河と高野山に…

遠い山なみの光

ハヤカワepi文庫 カズオ イシグロ, 小野寺 健 (訳) 一見唐突な会話が、日本風な間合いなんだろうか? なぜかこの人の小説は風景描写が簡素だな、という印象を受けます。 原文でいつか読み直してみたいです。

おい、ブッシュ、世界を返せ!

アーティストハウス マイケル・ムーア, 黒原 敏行 (訳) 訳が下品なのかな?皮肉が湿っぽくて面白くなかった。 ただ、911とフセインは関係ないのに、今もイラクでは人がたくさん亡くなっているということを思い出した。