ボーヴォワールは語る―『第二の性』その後
平凡社ライブラリー アリス シュヴァルツアー 福井 美津子 (訳)
もうチャンスがない女性もいると思います。三十五歳にもなって、既婚で、四人の子どもをかかえ、なんの技能もなければ、そんな女性がどのように自分を解放できるのか、わたしには疑問です。成功の見込みがあるのはいま伸びつつある世代だけです。
これを読んだとき、びっくりした。「言っちゃったよ〜!」と思った。
この発言は1972年のもので、今ではもっと別の考え方ができるような気がする。
だけど、わたしはボーヴォワールの発言に妙に賛同してしまう節がある古臭いタイプなのかもしれない。あんまり若いうちに読まないでよかった、と思う。
ボーヴォワールは1908年生まれだ。今、1922年生まれのアメリカのばーちゃんの小説を読んでる。どっちもフェミニストで社会主義者だったらしいけど、こうも違うものかと面白い。