exlibris

Whatever you do, Whatever you say, Yeah I know it's alright

2007-01-01から1年間の記事一覧

『親日派のための弁明』

アジアカップ3位決定戦、延長戦前半でちょっと荒れてる最中ですが、韓国では有害図書になっているという『親日派のための弁明』を読みました。韓国にどのくらい親日派と呼ばれるひとがいるのかわかりませんが韓国ではかなり偏った意見なのだと思います。とこ…

『論争格差社会』

英文エッセイを書かなければならない。お題はそのとき提示されるのだけど「格差拡大社会の是非について述べよ」なんて出るかも?と考えて手にとった。格差がない社会なんてないし、不安をあおって名前を売ろうとする社会学者のマーケティング戦略には乗らな…

『昨日』

昨日は会社を休んでパスポートを取りにいった。空も海も真っ青で、みなとみらいでビールを買って芝生の上でアゴタ・クリストフの『昨日』を読んだ。ちょっとロマンチックすぎるような気がするのはいまのわたしがまったくロマンチックじゃないからか。アゴタ…

『「英語モード」でライティング―ネイティブ式発想で英語を書く』

緒事情により英会話スクールに通い、学校が提供するレッスン内容ではないのだけどエッセイの添削も受けている。エッセイ本番まで日がないので簡単そうなこの本を読んで週に1,2本ペースで書いている。最初は自分でも意味不明なことばかりだったのだけどだんだ…

『シリコンバレー精神 -グーグルを生むビジネス風土』

去年発刊だけど、書いてあることは1999年から2001年にかけてのことで、全体的に古びた感じがするので買わず、たまたま図書館で見つけたので流し読み。webのシステムつくり始めたのが2001年くらいからだったのをぼんやり思い出す。あの頃世界では何が起こって…

ヘンリー・ダーガー

ダーガーのおっちゃんが裸の少女たちを(内臓が丸出しで殺されてたりしても)描くことで性的に満足してたとしても全然わたしは問題ないのだけど(ここまで表現できれば立派な芸術だ)、美術手帖立ち読みしてて、やっぱりロリータエログロ事情(そっち系はど…

カート・ヴォネガット死去

http://www.vonnegut.com/ 鳥かごの扉が開いてツグミは飛んでいってしまったみたい。 高校生くらいの頃からずっと、翻訳されてるのを全部読み終わるとアーヴィングが死んじゃったらどうしようって思ってた。ヴォネガットはまだ読んでないのがだいぶあるから…

『生きることと考えること』

森 有正 こんな本読んでると心配されそうで、たしかにウダウダ悩んでるんだけど、この本はいわゆる自己啓発とかではなく、森さんという哲学者へのインタビューみたいな本です。 親愛なるミスター・ヴァーティゴから経験主義者というシールをおでこに貼られて…

『ストレスフリーの仕事術』

デビッド アレン, 田口 元 (翻訳) GTD(getting things done)の提唱者デビッドさんの本を百式の管理人の田口さんが翻訳した本。 ストレスが原因と思われる胃炎とストレス発散のためにお酒飲みすぎて肝臓系がやばいと診断されて、薬飲むまえに考え方を改めよう…

『叶えられた祈り』

新潮社 トルーマン・カポーティ 川本 三郎 (訳) エドワード・ホッパーの『ナイトホークス』が表紙だったら絶対買っちゃう。『冷血』は読んだことない。 3つの章からなる遺作だそうです。「ラ・コート・バスク」にユダヤ人の変わった青年、サリンジャーが出て…

アートトップ新装刊3号

澁澤龍彦の宇宙 写真で何度か見たことのある澁澤邸、鎌倉に行くと洋館を見るたび表札を見てみたり(ミーハー)。金子國義や四谷シモンのコメントなどもあり。 バックナンバーを見ると新装刊1号の第二特集は船越桂だったらしい。でもイマイチぐっと掴まれない…

『ミスター・ヴァーティゴ』

ポール・オースター 柴田 元幸 (翻訳) 小説家には失礼かもしれないのだけど、小説の技法とかそんなことより物語自体がわたしには重要で、読んでるうちにオースターのことなんかすっかり忘れて、よかったと思う。アーヴィングとカート・ヴォネガット・ジュニ…

『人生のちょっとした煩い』

グレイス・ペイリー, 村上 春樹 (翻訳) 母の職場に新年の挨拶に行くと今日は休みだという。出勤予定だと聞いていたので実家の父に電話すると何も知らない様子で「仕事だよ」という。「あ、そうだっけ?」とシラを切って電話を切る。 母も人生にちょっと煩っ…

『脳障害を生きる人びと 脳治療の最前線』

中村 尚樹 父が脳卒中で倒れてから3年くらいになる。先々月祖母の葬儀で久々に会ったけれど、やはり病気の前とは別人のように感じてこの本を手に取った。生きることに希望が持てないせいなのか、高次脳機能障害なのかわからないけど、いまの父を受け入れる必…