exlibris

Whatever you do, Whatever you say, Yeah I know it's alright

2008-01-01から1年間の記事一覧

『第四の手 』

この本に書かれてたのはJohn Irvingは現代のディケンズになろうとしてるとかなんとか。たしかに少年の成長物語ではそんな雰囲気になってる気がするけど、ひさびさ大人の話でセックスばっかりで暴力はちょっとしかないけど、第四の手というのも、わたしが最初…

『西瓜糖の日々 』

西瓜糖の世界iDeathが現実にあったとしてもわたしは驚かない。5インチの川、板を渡しただけの橋、Everettの林の中に見たような気がする(ブローティガンだから北カリフォルニアだろうけど)。輪郭がぼやけたわたしの記憶はそれは夢でもおとぎ話でもない世界で…

『スロー・バード』

日本で大学講師をしていたというイギリス人作家、イアン・ワトスンのSF短編集。「アイダホがダイブしたとき」と「大西洋横断大遠泳」がよかった。長編の「エンベディング」はやっぱりちょっと無理かも。 Amazon:『スロー・バード』

『村上春樹と柴田元幸のもうひとつのアメリカ 』

もうAmazonのおすすめ商品とGrease Monkey Script Amazon - Fujisawa city Library Lookupと藤沢図書館浜見山分室だけあれば風邪ひいて家にこもりっきりでも最高。 初柴田体験で思い出したこと。93年になったばかりの寒い季節に初めて海外にいったとき、飛行…

『Monkey Business 2008 Fall vol.3.5 ナイン・ストーリーズ号』

柴田元幸氏によるナイン・ストーリズ全訳のvol.3と間違えて買っちゃった。村上訳でライ麦を読み返すことはなくても、ナイン・ストーリズは読みたいかも。デニス・ジョンソンをもっと読んでみたいけど訳されてる本はないみたい。風邪がひどくて動けないけど本…

『小説作法』

スティーヴン・キングの小説作法。キングは子供の頃、『スタンドバイミー』と『IT』しか読んだことないけれど、これほど売れてる作家だから、この本に書かれてることはまねてみる価値はありそうだけど、全てを読み込むことはできなかった。今も生きててそこ…

『PLAYBOY日本版』廃刊

いつも立ち読みしかしないので知らなかったよー。あわててバックナンバー11月号のピカソ特集を注文。インドのレポートが凄まじかった。

『ヤバい経済学 Freakonomics』

文句無くおもしろかったです。インセンティブで人がどう動くかということについてのLevitt教授の研究を、読み物としてライターのDubnerさんが書いています。特に興味深かったのが、子育てについてのデータが示す、「親が子育ての本を手にするころにはもうぜ…

『スティーブ・ジョブズの流儀』

ハワイの学校にいたとき、great leaderだかentrepreneurを紹介するプレゼンをする、という授業があってわたしはSteve Jobsを選んだ。そのときいろいろ調べたから本書の内容はほとんど既知だけど、やっぱりいくつかのジョブズ語録は、やる気や目標を失いかけ…

『容疑者ケインズ』

バブルとかサブプライムとか理解したほうがいいかなーと思いつつわかったような気がしたけど、他人に説明するには至らず。大学で習ったのは新古典派ってやつだったのだろうか。もう一回読んできちんと理解したいけど、ほかにもたくさん本があるからたぶん読…

『シャンプープラネット』

ちょっと古い本だけど、アメリカ西海岸の雰囲気それだけで読める。 たったひとりの他人に対する性的興味さえ持続できないせいで他人と親密な関係をもつ可能性を最初から失っている 自分の悪行を正当化しつづけたせいでこの宇宙に住む全員が自分と同じように…

『その数学が戦略を決める Super Crunchers』

結論からいうと期待はずれ。わたしが期待してたのは最終章だけだったかも。 さて、ハイキング中に私は、彼女がこれまでにこのスリーピングジャイアント登山路を何回登ったか、と尋ねた。アンナは「六回」と答えた。私は次に、その推計の標準偏差はいくつかと…

『母なる夜』

人から愛されることがあまりにも少ないという嘆きのせいで動けなくなったのではない。わたしは昔から「愛なしですませ」と自分に言い聞かせていたのだから。 神は冷酷だという考えのせいで動けなくなったのではない。わたしは昔から「神にはいっさい依り頼む…

『クルーグマン教授の経済入門』

以前、山形さんの翻訳物を漁ってたときに半分くらい読んだ。ノーベル賞おめでとうございます。教授ってよりはジャーナリスト?と色物っぽい印象だったのは山形訳だと思ってたけど、池田さんもいってるからそうだということで。 Amazon:『クルーグマン教授の…

『国のない男』

アメリカ人の20%しかパスポートもってないってほんと?アメリカ人でアメリカが好きじゃないひとなんているの、ヴォネガットさん? Amazon:『国のない男』

『インテリジェンス 武器なき戦争』

ほめ殺し合いの対談ってところは最後まで気に入らなかったけど、手嶋氏、佐藤氏の書いた小説だったらおもしろいだろうな、と思う。いくつかの抜粋。 米国にも、それ(ヒューミント)をやる技術と能力はあるんです。しかし「やることが許されない」というのが…

『Coyote (コヨーテ) No.29 サンフランシスコ・クロニクル』

サンフランシスコ、行ったときはシアトル目線であんまりすきじゃないかも...って思ってたけど、シアトルより暖かくてサーフィンできるし、電車でちょっと行けばスタンフォードやUCバークレーもあるし、やっぱいいかも(たぶん『水曜どうでしょう』のアメリカ…

『週刊東洋経済6月21日号 最強の「読書術」』

成田暮らしになってから時間があるにもかかわらず読書量が減っていて、しかも買っただけで読んでない本がたくさんあるのに、空港内の本屋をうろうろして新書やハードカバーをとる気がしなくて久しぶりに雑誌を買ってみた。 いろんな文化人(?)が本の読み方を…

『ウィキノミクス』

『フラット化する世界』よりもう一歩突っ込んでわたしたちのリアルに近くておもしろい。 学校でビジネスプランの策定を習ったけど、具体的な成長率の数字を初めて知ったのでメモ。 現代を生き抜くためには、変化と成長を続けていかなければならない。「成熟…

『停電の夜に』

ちゃんと落ちる短編。上手だろうと思う。テーマは、個人的に今読むのはちょっといろいろつらい感じ。美しい著者、ジュンパ・ラヒリ。『その名にちなんで』は長編らしいけど短編が上手なひとの長編っておもしろいのかな。 Amazon:『停電の夜に』

『クララ白書』

氷室冴子さんがお亡くなりになったそうです。合掌。小学校5年生のときに買って読んではスーパーマーケットの掲示板で売り、そのお金でまた別のを買って、クララからジャパネスク、『多恵子ガール』くらいまでほとんど読破したなあ。 えええー、3日前にボ・…

『おもてなしの経営学 アップルがソニーを超えた理由 』

Life is beautifulの中島さんの本。アスキーでなにしたか、なぜミカカを辞めてMSKKに参加したか、そしてMS本社で何をしたか、そしてGoogleの誘いを蹴って起業したか、なんてことが(自慢と言い訳をまじえて)書いてある。スティーブ・ジョブズが「おもてなし…

『マイクロサーフス』

1993年のRedmondから1995年の阪神大震災の日までの、マイクロソフトをドロップアウトしてシリコンバレーでベンチャーに参加するプログラマー、ダンの日記。シアトルやサンフランシスコ、シリコンバレー、行ってないけどロスのCESなんかの話が出てくるのと、(…

『神は日本を憎んでいる』

とにかく、もしあなたが外国人で東京に住んでいたら、そこにいるあなたの目的は、まったく疑わしいものだ。過去から逃げているか、元の場所では臆病すぎて、冒険のできる性格になりたいからか。それとも、日本人の女の子、それとも男の子が好きなのか。知り…

『若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来』

はじめにあるように、この本の目的は若者に「閉塞感の正体」を指し示すことだそうで、その閉塞感を取り除いて新しい道を指し示すことはできていない。閉塞感の正体は年功序列制度の残渣処理が終わってなくて、その負担を若者(たぶんunder 35くらい)がやっ…

Harvard Business Review 2008年 05月号

今回は「予測の技術」という記事を読まなければならないと思って買いました。わたしが学ぶべきはアルゴリズム化なんだろうけど要件がわかってないので、いまのところはただの読み物でした。「世代循環で未来を予測する」という記事ではアメリカの世代間につ…

『アマゾン・ドット・コムの光と影』

シアトルのAmazon本社が謎めいてるっていうのを書いて、タイムリーに図書館で見つけて一気読み。まあ、市川の配送センタールポは2chの転職板かなんかで読んだ通りで、目新しい情報は無し。ほぼ日が掛け率65%とか、「えいご漬け」開発の裏側とかbk1の社長の話…

『知的生産の技術』

元祖GTD本。しかし梅棹先生の定義だとわたしは今回の3冊はどれも読んでなくて「みた」だけ。 アメリカに半年以上いて日本の情報は簡単に触れることができたはずなんだけどほとんど見ていなかった。にもかかわらず戻って来ても別にたいした問題はない。どんだ…

『ウェブ人間論』

平野啓一郎というひとにはちょっと興味があったけど、なんかこの本は梅田さんペースですすんでいてよくわかんないな。フランス人もカフェでラップトップぱちぱち打ってるなんてなんか想像できない。 Amazon: 『ウェブ人間論』

『英語で仕事をする人の思考力と対人力』

オージーさんとの面接の前に図書館で借りて斜め読み。まあ、学校で習ったようなことばっかり。意外と売れてる本みたい。 Amazon: 『英語で仕事をする人の思考力と対人力』