exlibris

Whatever you do, Whatever you say, Yeah I know it's alright

2016-01-01から1年間の記事一覧

サイコバブル社会ー膨張し融解する心の病ー

月曜に頻繁に病欠する同僚や上司は鬱病なのかどうか知りたくて読み始めた。わたしは鬱病と診断されてなにもできない状況が数年続いたひとと暮らしていたので全く理解がないことはない。たぶん彼らはパワハラ受けてるようには見えないし、単なる気分の落ち込…

サイロ・エフェクト 高度専門化社会の罠

経営コンサル的なのと心理学的な見方があるけれど、サイロの存在とその影響を分析議論するためのフレームワークとして人類学的なアプローチをしようとしてるのが本書らしい。そもそもサイロは文化現象でその文化的パターン=分類学を研究するという方向なの…

東京どこに住む? 住所格差と人生格差

『年収は「住むところ」で決まる 雇用とイノベーションの都市経済学』 - exlibris これの東京バージョンというところで目新しいことはあまりなく、タイトルの人生格差は言い過ぎで教育格差くらいのような気がするけどそれも所得格差で説明されていると思う。…

具体と抽象

アタマの良さそうなひとと話してると抽象化が上手なんだろうな、と思うことが多く自分は具体例でしか話せなくてアホっぽいと思っていて、なにかテクニックがあるのかと思って読んでみたけど踏み込み方が物足りなくてがっかりした。 ただアタマの良さそうなひ…

欲望について

一年前の同じ頃、 何年ぶりかに執着を伴う欲望にとりつかれていた頃、欲望に至るメカニズムとそのコントロール方法を知りたくて読み始めたのだけど、その欲望はガスみたいになくなってしまって放置してた。 今も欲望ないけど後半読んだら前半のこと全然思い…

「ちゃぶ台返し」のススメ

ジャック・アタリがちゃぶ台返しなんていうわけないよなー、変な邦題でショッキングピンクの表紙で失敗したかな、と思っていたら、任天堂の開発者たちが使ってたらしく英語でupturn the tea table、フランス語でrenverser la tableという表現があるそうです…

やさしいベイトソン

ベイトソンは有名な文化人類学者らしいけど名前を見聞きした記憶もなかった。研究分野がいろいろでどこから読んだらよいか探すためにやさしいと言ってるほこの本を手に取ったけれど、それほど分かりやすくはない。 フレームはちょっと難しすぎて理解できない…

圏外編集者

語り都築響一となっているとおり、話し言葉そのままなのでスピードをもって読めます。注釈がページ下部にあるあのスタイルは読みやすい。 60歳になっても好奇心を持ち続け、今がいちばんスリリングで面白いと思えるってうらやましい。いちばんのメッセージは…

シカゴ・スタイルに学ぶ論理的に考え、書く技術-世界で通用する20の普遍的メソッド

ITストラテジスト試験の論文はあきらめたのだけど、プロジェクトチャーターとかビジネスケースについて英文で書くことが多くなったのとまじめにブログ書き始めようかと思ったりして手に取った。 文・段落のルールや構造のルールはハワイで学校行ってたときに…

メンタルが強い人がやめた13の習慣

わたしは自分のメンタルかなり鋼だと思うけど、何人かのひとに強いストレスを感じる。ストレス耐性つけたいわけじゃないので逃げ出したくて仕方ない。 13のうちの12までは自分では手放してると思ってるけど、最後の「すぐに結果を求める習慣」これだな。 忍…

ずる 嘘とごまかしの行動経済学

行動経済学の本はしばらく飽きていたので久々に読んだ。 疲れているとしくじるのか(疲れてると酒飲みすぎたり甘いもの食べ過ぎたりする)のは熟慮しなければならない論理的思考に占有されると衝動が行動を支配するようになるからだそうだ。誘惑自体を避けな…