exlibris

Whatever you do, Whatever you say, Yeah I know it's alright

2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『山椒魚戦争』

岩波文庫 カレル チャペック 栗栖 継 (訳) 古い本ですが今年のべストかも。 『園芸家12ヶ月』『ダーシェンカ』などは読んだことがあったけど、こんな面白い作家だとは知らなかった。しかも戦争中は発禁になるほどの本だったらしい。 知能をもった海に棲む山…

『新教養主義宣言』

晶文社 山形 浩生 バロウズの翻訳をやってる人として知っていたけど『伽藍とバザール』もこの人の訳だった。 90年代後半の文章をまとめたもので、やっぱりインターネット以前(まだパソコン通信とか言ってたころ)、9.11以前のこの手の文章は読んでもどうか…

『おとな二人の午後―異邦人対談』

世界文化社 五木 寛之, 塩野 七生 塩野さんが意外と若々しく、女性らしいというよりも「女」という感じだったのに少々驚きました。『ローマ人の物語』は読んだことないけど、歴史研究家というか大学の先生みたいなイメージだったのかも。 内容はかなりいい歳…

大原美術館と私 50年のパサージュ

山陽新聞社 藤田 慎一郎 去年大原美術館に行ってとにかくすごい美術館だと思っていて、興味深く読むことができました。絵画ってこんな風に買うんだ、というのも初めて知りました。画商ってあこがれるなぁ。 絵や彫刻の一つ一つがこんなエピソードをもってこ…