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exlibris

Whatever you do, Whatever you say, Yeah I know it's alright

『ひとりの体で』

このところLGBTのことやエイズのことをニュースで聞いたりする機会が多かったのでタイムリーだった。シェークスピアとかよくわからないし上巻は退屈だったけど下巻の「エピローグの世界」からはすごい勢いで展開して、最後の10ページくらいでハッピーエンディングになっていくのが分かって胸が苦しかった。でもキトリッジとその息子の描きかたはちょっと雑な気もしなくもない。お祖父ちゃんのくだりはアイオワボブを思い出す。実の父フラニーとそのパートナーのボヴァリーに会うところは映画みたいに想像できてすてきだった。

アーヴィング自体は怒りに突き動かされてる印象は全くないけど、アーヴィングの作品に出てくる小説家たちはなぜか怒ってることになってる。「不寛容に対して不寛容すぎる」。強いメッセージという点で似てる『ガープの世界』は読み直しが必要だな。

『ひとりの体で 上』