『アメリカとアメリカ人』
『チャーリーとの旅』のあとに書かれた本でたぶん60年代後半のアメリカとアメリカ人についての文明論。戦前のカリフォルニアの日系人の話や、ネイティブアメリカンのエピソードなど興味深い。
アメリカ人が世界のほとんどの人びとより早く発見したことは、才能は生まれと関係がないということだった。
フィクションについて、歴史を理解するために必要というのはわたしにとって都合がいい。歴史を勉強しただけでは想像できないことを、スカーレット・オハラを通じて、南北戦争時の人々の暮らしや社会を知ることができる、とジョン・スタインベックは言う。わたしは見てないけど、いま日本人が坂本龍馬ブームに踊っているのも悪いことじゃないのかな。