exlibris

Whatever you do, Whatever you say, Yeah I know it's alright

『マイクロサーフス』

1993年のRedmondから1995年の阪神大震災の日までの、マイクロソフトドロップアウトしてシリコンバレーベンチャーに参加するプログラマー、ダンの日記。シアトルやサンフランシスコ、シリコンバレー、行ってないけどロスのCESなんかの話が出てくるのと、(元)同業者として痛いくらいダンの環境がわかるのでずっとにやにやしながら読んでいたと思う。宇和島屋が出てくるし、Apple本社のトイレには無料のタンポンがあることとか。10年前、Google以前(iMac直前)の話だけどそんなに古くさくは感じないかも。最後はなんだか泣けるし。

GAPについて語るところがおもしろかったので引用

「Jクルーは薄いベールをまとったGAPよね。アルマーニA/XはユーロGAPよね。ブルックス・ブラザーズはより多くの無駄な消費ができる年収を持ち、身体の線を隠し、アップスケールして、スタンダードかしなければならない人たちのためのGAPよね。ヴィクトリアズ・シークレットは女性の計算された悪女GAPね。マクドナルドはハンバーガーGAPでしょ」(中略)アッパーウェストサイドの疲れたコスモポリタンがドイナカ、ネブラスカ・スタイルのワーカーズ・シャツ(オートミール色の)を買うと、GAPのコンピュータは(疑いもなくロッキー山脈のどこかにある解体されたNORAD指令センターに隠されている)「瞬間的にアジアの生地生産者にメッセージを吐き出すの。"ドイナカのワーカー・シャツがホットだ"って。そして同じように、なにもないドイナカの農地に暮らす人間が、サイロから離れた生活を求めて、オックスフォード地のボタンダウンシャツを地元のGAPで買うと、コンピュータ化されたアジアのGAPの巣窟がプレッピー・リバイバルの準備に入るんだ」

Amazon:『マイクロサーフス』

この場をかりて日頃お世話になっているみなさまにご報告いたします。先週月曜日から某米国系footware企業のSystem Analystとして働きはじめました。しばらく物流倉庫で新システム導入のためホテル暮らししてます。都内のオフィスに戻ってこれるようになったらぜひ各方面にご挨拶させていただきたいと考えております。今後ともよろしくお願いいたします。