exlibris

Whatever you do, Whatever you say, Yeah I know it's alright

安南

安南集英社 クリストフ・バタイユ(著) 辻 邦生(訳)

今年一番のヒットです。何年かしたら、マイベスト5に入るかも。

キリスト教のことも、フランスとベトナムの歴史もほとんど知らないけど、簡潔なのに、豊かな(こう書くとわたしの表現の貧相さが明らかだけど)文章だけで読める。
昨日ラディゲをすごいと思ったばかりだけど、これはクリストフ・バタイユの20歳のときの作品で、もっとすごいのは、ランボーもラディゲも死んでるけど、このバタイユは1973年生まれで今も生きている、同世代の作家だということ。アブサンは読んでしまったので、あと一冊しか翻訳されてないみたいなのが残念だ。フランス語が読めたらいいのに。

ところで、フランスの暴動はどうなっちゃうんだろう・・・。