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『人でなしの経済理論-トレードオフの経済学』

大学のゼミの先生(当時は教授とかなじゃくて講師だった)のレギュラークラスが農業経済学で、ときどき日経新聞に記事を書いてたりしてた。1限だったしまったく人気のなさそうなクラスだったけど、ゼミでは文系学生相手に熱心に確率統計を教えてくれたいい先生だった。先生に農業経済が専門なんですか?とたずねたときに、そんなことはない、経済屋なんてなんでもいいんです、なんかネタがあればなんでもできるんです、と言ってたのを当時は不思議に思った。この著者のハロルド・ウィンター先生も同じようなことを言ってる。そして禁煙論者相手には反禁煙を、一般に嫌悪感をもたれる臓器売買市場を合理化することなどトレードオフを常に考えてる。

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