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Whatever you do, Whatever you say, Yeah I know it's alright

『予想どおりに不合理―行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」』

はじめに、でけっこうつかまれます。もくじ紹介します。

1章 相対性の費用 なぜあらゆるものはーそうであってはならないものまでー相対的なのか

2章 需要と供給の誤謬 なぜ真珠の値段はーそしてあらゆるものの値段はー定まっていないのか

3章 ゼロコストのコスト なぜ何も払わないのに払いすぎになるのか

4章 社会規範のコスト なぜ楽しみでやっていたことが、報酬をもらったとたんに楽しくなくなるのか

5章 性的興奮の影響 なぜ情熱はわたしたちが思っている以上に熱いのか

6章 先延ばしの問題と自制心 なぜ自分のしたいことを自分にさせることができないのか

7章 高価な所有意識 なぜ自分のもっているものを過大評価するのか

8章 扉をあけておく なぜ選択の自由のせいで本来の目的からそれてしまうのか

9章 予測の効果 なぜ心は予測したとおりのものを手に入れるのか

10章 価格の力 なぜ1セントのアスピリンにできないことが50セントのアスピリンならできるのか

11章 わたしたちの品性について その1 なぜわたしたちは不正直なのか、そして、それについて何ができるか

12章 わたしたちの品性について その2 なぜ現金を扱うときのほうが正直になるのか

13章 ビールと無料のランチ 行動経済学とは何か、そして、無料のランチはどこにあるのか

どうすれば「学者っぽくない」文体で書けるのか、工夫するのは簡単ではなかったという著者のダン・エアリー教授(2008年のイグノーベル賞受賞者)。教授の「わたしたちを動かす力」の研究が、社会政策や、自制式クレジットカードのように企業と消費者がどっちも幸せになるような仕組みになるのを楽しみにしたい。

http://www.predictablyirrational.com/

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