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exlibris

Whatever you do, Whatever you say, Yeah I know it's alright

『神は日本を憎んでいる』

とにかく、もしあなたが外国人で東京に住んでいたら、そこにいるあなたの目的は、まったく疑わしいものだ。過去から逃げているか、元の場所では臆病すぎて、冒険のできる性格になりたいからか。それとも、日本人の女の子、それとも男の子が好きなのか。知りたくもないけど。でも外人との恋愛なんて、基本的に受け入れられない。絶対に。それは無理な話だ。5歳の時に家の外へ放りだされた経験もないんだから。それが必要条件だ。

  1. 自分が侍で、愛の神様だっとでも思い込んでいる。ほかの外人の存在は、性的な幻想を破壊してしまう。
  2. バーのホステス:副業で売春もする。オーストラリア男性が好き。
  3. マヌケな髪型のおかけで、自分の国なら苛められてるだろう英語教師。
  4. モデルと間違えられたい。英語教師のガールフレンド。
  5. 故郷で仕事を首になる。横浜で英語を教えれば、カネが稼げると聞いてきた。
  6. 一生もの。故郷で特別な人間でないことに耐えられなかった。酒飲み。ヨーロッパの週刊誌に日本についての雑文を断片的に書く。
  7. ローヌ・ブーランの重役。都市の広がりを見ると、私的な気分になり、優越感に浸れる。
  8. DJ業から得た貯金で生活:食生活はラーメンと合法パーティ・ドラッグ。
  9. 17年間いて、自分がもう”名誉日本人”だと思ってる。
  10. 下っ端の大使館職員:孤独で狂いそうだ。
  11. ”アジアの躍進国”で金を稼ぐつもり。何のスキルもない。
  12. とにかく何をしていいか分からない。
  13. 世界最大の都市で、”物事の全体像”を見つけ出すつもり。
  14. 日本社会の構造的因習は、若いフリーター世代による組織的な虐待に耐えて生き残れるのかどうか考えてしまう。
  15. 今日の午後、あまりに多くのケンタッキーフライドチキンの店舗を見つけて、日本文化の未来を憂えてしまう。
  16. すぐに静かな部屋に帰らないと、もう叫びだしそう。
  17. 3000年に自動車が存在しているかどうか考えてしまう。3000年に東京があるかどうかも考えてしまう。
  18. 日本は核兵器を持っているのだろうか?きっとあるはずだ。
  19. 今、目の前にいる日本人が、読んで来たたくさんの雑誌に書かれているように、本当に金で身体を売っているのか考えてしまう。
  20. たくさんの、常に進化し続けるCawaiiキャラクター商品のない世界に住むことなど想像もできない。
  21. 禅や寺院といった歴史的な舞台装置を信じる。
  22. 周りの人間と表面的に違うことが快感だということに、密かに罪悪感を感じる。
  23. 日本の全てがあの1981年のチープ・トリックの武道館ライブを中心に回っていると思っている。
  24. ミュージシャン。火星にいても外洋油田にいてもおかしくない。
  25. 日本人って一体なんだろう?みんなどこへ向かっている。
  26. この国と、そのかわいくて小さな人間たちに、爆弾を落としたことについて罪悪感を感じる。
  27. 込み合う地下鉄の中に立ちながら、レイプが題材の漫画を読んでるサラリーマンを見て、まだショックから立ち直れない。
  28. マッシュルームでラリッてる。
  29. 4万円のランチの勘定を払うはめになってしまった。
  30. 一生懸命やればここで何百マンドルも稼ぎ出せるはずだ。
  31. 英語を教えるのってなんて退屈なんだろう。
  32. 自分が求めているほど人は注目してくれない。アイライナーが足りないのかしら?
  33. 都市はあまりに巨大だ。それは地球の曲線を覆い尽くすものだが、なぜか全てがチェック柄のようだ。それはどうしてだろう?
  34. この国で古いものが見たかったのに、古いものが全くない。少しでも古いものは、破壊されてるか、捨てられてしまっている。
  35. 日本人は繁殖していないようだ。そのうち、贅沢と静けさを好む老人ばかりの国になるだろう。国は釣鐘曲線に潰されてしまうだろう。
  36. 僕の周りには、価値をなくしたセックスやステータス・グッズを売り買いする、隔絶された孤独な心の持ち主ばかりだ。
  37. なんて騒音だろう!でもその騒音の中から、偶然の瞬間んい、ビビッと優雅な一撃が送電される。完全な石、コンクリートからヒマの木が伸びている。タクシーの運転手は白い綿の手袋をしている。
  38. 今は本当に、奇跡と神秘の時代だ。僕らは素晴らしいアイデアの始まりを目撃しているが、誰もがそれを飼葉桶だと思っている。
  39. 全ての中に美がある。それは当然破壊にも。
  40. 僕の心のこりは、僕が死んだ時に、日本の次の章を目撃できないことだ。その後どうなったか分からない。日本が結果的にどうなったのかも知ることはないだろう。

ハワイにいる白人もこんな感じなんじゃないかと思う。海外から帰って来たいま読むと自分に照らし合わせて痛々しいく感じながらも、もっと早く読んでおけばもっと早く海外にいったかもと思える(シアトルじゃなくてバンクーバーだったかも。)久々の小説だけど物語っていう意味ではちょっと違う。地下鉄サリンのとき、神戸大震災のとき何をしてたか、それは今でも思い出せるし、ここでもグランジの始まりについて書かれている。でも昭和的価値観ってことからいっても75年生まれの主人公達とはやっぱりちょっとずれてるような気もする。

図書館で借りた初版の表紙には'God Hates'のみでJapanという文字の場所が白く抜けているし、イラストも違っている。ビジュアル本ともいえるくらいイラストが多いけどこのマイク・ホワットソンという画家も、カタカナではこの本でしかgoogleではひっかからない。

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