exlibris

Whatever you do, Whatever you say, Yeah I know it's alright

青の物語

conte_bleu-thumb.jpg白水社 マルグリット・ユルスナール 吉田加南子(訳)

「青の物語」、「初めての夜」、「呪い」の3編からなるおそらく絶版になっている本。

装丁は何種類かの青が使われててきれい。写真ではきれいに色が出てないけど、タイトル部分はビリジアンブルー?っていうのかな。本文のフォントが大きいのも神秘的な感じに見える。

「青の物語」はたぶん、若い頃の実験的な小説というか、詩のような感じで、未読だけど「東方綺譚」につながっていくのではないかという気がする。

「初めての夜」を読みながら、ユルスナールって男性だったのかな?と思ったけれど、女性だそうです。ギャツビーのトムを思い出した。若い奥さんはまるでバカのように書いてあるけど、デイジーのこととか考えて読むと、女はもっとしたたかだろうな、と思う。「呪い」は小説としては3つのなかで一番良くできているように感じた。

他の作品もきっと読むだろうと思う。次はこれかな。