exlibris

Whatever you do, Whatever you say, Yeah I know it's alright

『人生の「お荷物」を捨てる方法』

断捨離ライフハック系の本かと思って手に取ったら全く違うものでした。 ほんとうに弱ってるときは、がんばらなくていいんだよ、というこのメッセージに救われるかもしれないけど、国が施す教育が悪いとか、年金問題や少子化については政治家が考えればいい問…

『限界集落の真実: 過疎の村は消えるか? 』

田舎があるひとがうらやましいとずっと思っていて、去年訪れた義弟の実家のむつ市あたりがフィールドワークの対象になっていたので興味深く読んだ。 地震前に縁あって訪れた福島の戸渡のことを思い出す。あそこは比較的若い世代もたくさんいたみたいだけど原…

『SURF』

元パタゴニア社員でジェリーとサーフィンしたことある同僚から借りた本。 ハワイから帰ってきて丸4年たった今年、本気でサーフィン楽しくてしょうがなかった。でも寒いの嫌だから早く暖かくならないかなーと思ってる。6日は暖かくて台風のなごりですこし波も…

『仕事に使えるゲーム理論』

前に読んだ「ゲーム理論の思考法」より突っ込んだ感じだけど、算数ぽくなくて読み物系だと思います。わたしが合理的なプレイヤーじゃないのか時々、いやかなり、なぜ?と思ってページを戻ってばかりいる。 『仕事に使えるゲーム理論』

『武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新』

加賀藩の経理帳簿37年分と、四代にわたる世襲経理担当者の手紙から幕末の武士の暮らしぶりや、維新前後の世相がわかるものすごい興味深い本でした。武家社会では武士が小銭数えるのがみみっちくてよろしくない!ということであまり給料のいい仕事ではなかっ…

『モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか』

いろいろと全くやる気が起こらないので読んでみた。けどあまりアタマに入ってこないと思ってたら最後にtwitter用まとめ、カクテルパーティ用まとめ、があってよかった。 大事なのはautonomy, mastery, 目的。ルーチン大嫌いなわたしは自律性はあるほうだと思…

『アメリカとアメリカ人』

『チャーリーとの旅』のあとに書かれた本でたぶん60年代後半のアメリカとアメリカ人についての文明論。戦前のカリフォルニアの日系人の話や、ネイティブアメリカンのエピソードなど興味深い。 アメリカ人が世界のほとんどの人びとより早く発見したことは、…

『ゲーム理論の思考法』

文系向け入門としてはけっこういいと思います。 Amazon:『ゲーム理論の思考法』

『20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義』

アラフォーでも手遅れってことはないけどこれから社会に出る若いひとが読んだらいいと思います。アラフォーにはときどき青臭くてつらいけど、ここに書かれているようなことを体験したひとがふえて、特に日本で、starting overがあたりまえのようにできるヨノ…

『チャーリーとの旅』

スタインベックは古典だと思って読んだことなかったのだけど、1902-1968とわりと最近のひとでした。50代後半でプードル(でかいほう)と一緒にトレーラーで3ヶ月かけてアメリカを横断した紀行文。年代でいうと60年代初頭くらいなのだろうか、その頃のアメリ…

『死ぬまでに一度は行きたい世界の1000ヵ所 アジア・アフリカ編』

アジアって暑いし湿気が多いから全く興味がなかったしいままでもシンガポールしか行ったことない(それも仕事だったし)。でもなんか、いまアジアと北アフリカ行きたい。マレーシアのボルネオ島と、ベトナム、トルコ、モロッコ、チュニジア。ベトナムとモロ…

『奇想遺産―世界のふしぎ建築物語 』

トマソン系のへんてこ建築がたくさん載ってるのかと思ったらわりと真面目な建築の本だった。現代建築もたくさんあって、パリで紹介されていたものはわたしが訪れた1993年にはないものばかりだった。フランスは田舎がおもしろそう。フェルディナン・シュベル…

『未来のモノのデザイン』

今日ヨドバシで羽根のないダイソンの扇風機とロボット掃除機ルンバを見てきた。ダイソンは説明を読んでもどうやって風がおこってるのかよくわからなかったし、ルンバが台の淵からおちないで掃除し続けるのが不思議だった。 映画のマイノリティレポートみたい…

『定量分析実践講座―ケースで学ぶ意思決定の手法 』

これ、大学で勉強したかった。MBAホルダーたちはこんなことをたくさんのケースを使って身につけているんだろうか?そして企業でマネジメントにおいてほんとにこんな手順で意思決定してるんだろうか?やってないとしたらなぜ? 不確実性のもとでの意思決定っ…

『良心の領界』

2002年の来日時のシンポジウム(スーザン・ソンタグ、木幡和枝、浅田彰、磯崎新、姜尚中、田中康夫)の彼女の発言は、とてもクリアであいまいな点がなく、力強いものに聞こえる。戦争はそれが避けられない場合というのがある、戦争法を守らず兵士ではない一般…

『新世紀メディア論-新聞・雑誌が死ぬ前に』

Generation X形式で、下余白に脚注あり。後ろについてるのよりこっちのほうがわたしは好きだ。この本に関しては、海外のサイトくらいしか脚注読む必要もなかったし、それほど目新しいこともないけどWebメディアの歴史?とアメリカの動向がまとまってると思う…

『つぎはぎだらけの脳と心―脳の進化は、いかに愛、記憶、夢、神をもたらしたのか? 』

左脳の物語作成機能と、寝ているあいだもそれをオフにできない、ってところにすごくつかまれた。脳の性差といのもうなずける。最後にでてくる「インテリジェント・デザイン論」ってのは初めてきいたけど本気でそんなことを言ってるひとたちが科学者のなかに…

『ミルクから逃げろ!』

チェルシーとか地名が出てこないとロンドンが舞台だと気付かないまま読んでしまいそうだ。舞台がどこか想像しながら読むのが楽しいんだけど。アパートやドラッグストア、ライブハウス、なんかのもっと細かい場所は想像できた(Bootsはほんとうにたくさんあっ…

『すごい会議』

イントロがキャッチーだし、3、40分で読めるので会社のひとに読んでほしい。会社の目標設定なんかもこのコミットメントリストなんだけど、進捗率で書かせるのではなく、何日の遅れ、ってところがいいと思う。 [すごい会議の手順] 自分自身のうまくいって…

『柳宗理 エッセイ』

やっぱりリーチ、濱田、河井の陶芸時代っていうのがあったんだ。そこに美学者の父宗悦がいて、またちょっとエキセントリックな感じの母親のエピソードなどとても興味深く読んだ(そしてご本人はとっても男前)。デザイン観については厳しく繰り返してたけど…

『人でなしの経済理論-トレードオフの経済学』

大学のゼミの先生(当時は教授とかなじゃくて講師だった)のレギュラークラスが農業経済学で、ときどき日経新聞に記事を書いてたりしてた。1限だったしまったく人気のなさそうなクラスだったけど、ゼミでは文系学生相手に熱心に確率統計を教えてくれたいい先…

『科学的な外国語学習法』

会社がIP phoneになってからシンガポールからの電話がかかってくる機会が増えた(メールは減った)のでこの機会にまたちゃんと勉強しなくちゃ、と思って借りた。たぶんすごいいいことが書いてある。けど全部読めなかった。また今度借りよう。 Amazon: 『科学…

『投資信託選びでいちばん知りたいこと』

運用会社、純資産、リターン(3年、5年)、標準偏差(3年、5年)、シャープレシオ(3年、5年)、販売手数料、信託報酬等、組み入れ銘柄数*、売買回転率*、デュレーション**などをマトリクスにして検討するとよいらしい。 *は株式投資型、**は債券投資型。 し…

『黄金の扉を明ける賢者の海外投資術』

各章のはじまりは物語っぽいけどその後は少々難しいことが多かった。FXとかETFくらいはなんとなくわかったけど、オプションとかコルレスとかは理解できなかった。コタ・キナバルとかケイマンはこの前会社のファイナンスのひとが飲んで語ってたなー。ロンダリ…

J.D. Salinger dies

NY Daily Newsによると The famously reclusive author of "The Catcher in the Rye," who died Wednesday at 91, was said to stack unpublished manuscripts in the safe of his home in Cornish, N.H. とあるのでこれから読めるようになるのが出てくる可…

『東京大学のアルバート・アイラー―東大ジャズ講義録・キーワード編 』

読む順番間違えた!最初と最後が難しかったけど、「ブルース」と「ダンス」は理解できたようになっちゃうところが怖い。これで東大生はどんなレポート書くんだろうか。 Amazon:『東京大学のアルバート・アイラー―東大ジャズ講義録・キーワード編 』

『CDは株券ではない 』

市中で聞こえてくる音楽CDの売り上げ枚数を予測するならとりあえず3万枚と言おう。これおもしろいのにアマゾンでもう売ってないんだー。最後に対談してる細野なんとかという人の経済本は読んだことあるけどなんかうさんくさかったぞ。 Amazon:『CDは株券では…

『歌舞伎町のミッドナイト・フットボール―世界の9年間と、新宿コマ劇場裏の6日間』

歌舞伎町って外国だ。 Amazon:『歌舞伎町のミッドナイト・フットボール―世界の9年間と、新宿コマ劇場裏の6日間 』

『ユリイカ』2006年4月号 特集=菊地成孔 正装の、あるいは裸の

山下洋輔親分との対談が最高。「全冷中」についてはここで知った。 2009年12月号ではタランティーノ 『イングロリアス・バスターズ』の衝撃というのでも文章書いてるんだ。立ち読みしよ。 Amazon:『ユリイカ2006年4月号 特集=菊地成孔 正装の、あるいは裸の …

『ささやかだけど、役にたつこと』

ずっと本棚にあったのに読んでなかったのか、どれも初めて読んだような気もするし、読んだことあるような気もする(というのは他の短編集とかぶってるから?)親とか離婚とかお金とか、老いとか悲しみとか、いつのまにかここに書かれてるような事柄がしっく…