exlibris

Whatever you do, Whatever you say, Yeah I know it's alright

欲望について

一年前の同じ頃、 何年ぶりかに執着を伴う欲望にとりつかれていた頃、欲望に至るメカニズムとそのコントロール方法を知りたくて読み始めたのだけど、その欲望はガスみたいになくなってしまって放置してた。

今も欲望ないけど後半読んだら前半のこと全然思い出せないのでまた読み直す予定。

欲望について

「ちゃぶ台返し」のススメ

ジャック・アタリちゃぶ台返しなんていうわけないよなー、変な邦題でショッキングピンクの表紙で失敗したかな、と思っていたら、任天堂の開発者たちが使ってたらしく英語でupturn the tea table、フランス語でrenverser la tableという表現があるそうです。

 第二章から四章(だったかな?)の偉人列伝は正直いってなんのためにあるのかよくわからないので最後の二章だけ読めば十分なんですが、

1.おかれた状況の制約を認識する

2.よい人生を送るために自分を大事に、ひとから大事にされるよう努力するべきと理解する

3.孤独を受け入れ他者に期待しない

4.誰もが固有の才能を持っていていることを理解し、一度きりの人生の途上でいくつもの人生を送ることができると理解する

5.4までできると自分を見出し人生を選べるようになる

とのこと。必要なのは理解や認識なんだ。努力するのがつかれたとき、そうしたほうがいいんだと理解できれば少し休んでまた努力するだろうし、やりなおしができるだろう。

「ちゃぶ台返し」のススメ

やさしいベイトソン

ベイトソンは有名な文化人類学者らしいけど名前を見聞きした記憶もなかった。研究分野がいろいろでどこから読んだらよいか探すためにやさしいと言ってるほこの本を手に取ったけれど、それほど分かりやすくはない。

フレームはちょっと難しすぎて理解できない。ダブルバインドは事例としてはわかるところはあるけれどそれを分裂症とも違うメンタルプロセスのなかに取り込んで治療に役立てたり、禅の思想に近いものだというところでは置いてけぼりにされた。

抽象化の技法について読むのが今年の読書のテーマなんだけどベイトソンはまたどこかで戻ってくるだろう。

『やさしいベイトソン』

圏外編集者

語り都築響一となっているとおり、話し言葉そのままなのでスピードをもって読めます。注釈がページ下部にあるあのスタイルは読みやすい。 60歳になっても好奇心を持ち続け、今がいちばんスリリングで面白いと思えるってうらやましい。いちばんのメッセージはうらやましいとか言ってる暇あったらやりたいことやれ、ってことなんだけれど。

『圏外編集者』

シカゴ・スタイルに学ぶ論理的に考え、書く技術-世界で通用する20の普遍的メソッド

ITストラテジスト試験の論文はあきらめたのだけど、プロジェクトチャーターとかビジネスケースについて英文で書くことが多くなったのとまじめにブログ書き始めようかと思ったりして手に取った。

文・段落のルールや構造のルールはハワイで学校行ってたときにすごくよいビジネス文書のクラスに出て基本的なことは学んでいたものの、ピーコック型の列挙ではなくスネーク型と呼ばれているunpackingすることで類義語を使いながら考えたことを言い尽くすという手法は初めて知った。warrant(説明)で論と例は一対一で理由を詳しくわかりやすく言いかえる、これを意識して取り組んでみようと思う。

最終章の理解から批判につなげるところはライティングのテクニックというより議論のテクニックなんだろう。自分ではある意見を否定したくなったときそうしようと努力することもあるけど、本当に議論を深めたいときはロールを与えて自分とは反対意見をサポートするという立場にたたせるのもありかもしれない。

 

『シカゴ・スタイルに学ぶ論理的に考え、書く技術-世界で通用する20の普遍的メソッド』

メンタルが強い人がやめた13の習慣

わたしは自分のメンタルかなり鋼だと思うけど、何人かのひとに強いストレスを感じる。ストレス耐性つけたいわけじゃないので逃げ出したくて仕方ない。

13のうちの12までは自分では手放してると思ってるけど、最後の「すぐに結果を求める習慣」これだな。

忍耐力がない、自分の能力をかいかぶっている、変化にかかる時間を短く見積もっている。

喜びを先送りする能力と自制心が必要なんだって。無理だよ。

『メンタルが強い人がやめた13の習慣』

 

ずる 嘘とごまかしの行動経済学

行動経済学の本はしばらく飽きていたので久々に読んだ。

疲れているとしくじるのか(疲れてると酒飲みすぎたり甘いもの食べ過ぎたりする)のは熟慮しなければならない論理的思考に占有されると衝動が行動を支配するようになるからだそうだ。誘惑自体を避けながら消耗しきらないようにするのがベターなのか?でも自分を本当にリリースしたくなったら消耗しきるのも手だと言っている。

嘘つくと回収が面倒くさいのでしないけど、誇張するずるはちょいちょいやってる。これは創造性と関連してるらしい。創造的なひとほど自分の利己的な利益を正当化するのだ。いま社内でやってるある仕事は、各部署のずるをつまびらかにすることになるのだけど、経理部ではこんなことは起こらないのにマーケだと、、というような事実が出てくるに違いない。わたしは問題解決の方法を探るときはもちろん創造的でないといけないけど、データの整合性チェックやらリカバリやるときには非創造的だから適度にバランスをとってるのだ(正当化)

『ずる 嘘とごまかしの行動経済学』